2022年4月

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従来、国立感染症研究所(感染研)では新型コロナでの感染経路を「飛沫感染」と「接触感染」
の2つしか認めてなく、厚労省などが打ち出すコロナ対策もこの2つの経路を対策する
ものでした。飛沫感染は会話やせき・くしゃみで口や鼻から出てくる飛沫によるもので
2mくらいの距離を取れば感染しにくいというものです。ただ、実際には数m離れていても
感染する事例があまりにも多く、国際的には空気感染に近いエアロゾル感染は認められて
います。
なぜか感染研はエアロゾル感染の証拠がないと認めていませんでした。
(ただし、否定はしていない)

3/28に感染研のホームページに下記内容がアップされています。
その経路は主に3つあり、①空中に浮遊するウイルスを含むエアロゾルを吸い込むこと(エアロゾル感染)、
②ウイルスを含む飛沫が口、鼻、目などの露出した粘膜に付着すること(飛沫感染)、
③ウイルスを含む飛沫を直接触ったか、ウイルスが付着したものの表面を触った手指で露出した粘膜を
触ること(接触感染)、である


感染経路のなんと1番目に、エアロゾル感染が挙げられていたのです。


海外からかなり遅くなりましたが、日本も認めた形になるのですが、ここで大事なことは
対策が違ってくることです。

「飛沫感染」の防止策ですぐ思いつくのはアクリル板です。
ただ、アクリル板では残念ながらエアロゾル感染は防止できません。
「接触感染」はアルコールの手指消毒で防止するのでアクリル板と手指消毒で、防げる
はずですが、現実はアクリル板があってもアルコールの手指消毒しても感染例は増える
ばかりだったので本当はエアロゾル感染が多いのではと考えていました。
となるとアクリル板に何かプラスした対策が必要となってきます。

 

新型コロナ「“空気”感染する」 …感染研が一転認定 

 

コロナ対策の基本としてマスクと換気があります。これはエアロゾル感染にも効果があります。

 

ただ、換気の難しい部屋や化学物質過敏症で部屋を開けられないときはどうしたら
いいのでしょうか。

そう! やむを得ない場合は空気清浄機もひとつの手段です。
ただ、何でもいいわけではありません。
本当に効果があるものを選択することとできるだけ近くで使うことです。
HEPAフィルター、紫外線、オゾンというのがウイルス対策に効果的と言われています。
この方式がちがうことの比較は別の機会にして近くで使うことの重要性についてです。

広く普及している一般型は床置きタイプで、部屋を浄化しますが、皆さんの顔の回りの
空気を吸い込むには10分とか20分とかかかります。離れているためです。

一番いいのは人のすぐそばにあることです。これだと数秒かもです。
アイクォークのサイネージ/パーソナルはこのために生まれてきました。
小さくコンパクトですが、しっかりした深紫外線のランプ内蔵。 近くにあるので人が呼吸する
空気圏の空気を中に吸い込み、しっかり除菌するので安心です。

 

 

 

Airdog(エアドッグ)がテレビのCMが凄まじいので人気があります。よくアイクォークのエアネックス400と比較され、違いを質問されています。
カタログ上では条件が違っていて比較が難しいので九州大学で測定頂いて実際能力で比較しています。

VOCなど化学物質の分解吸着や除菌性能はエアネックス400が優れていますが集塵ではAirdogがいいです。テレビCMで知名度が全く違っていてエアネックスは知らない人ばかりです。
Airdogは、フィルター交換ではなく洗うのですが、家庭できちんとするところはいいのですが、企業では現実問題として誰がするのか....意外と難しい問題があります。
アイクォークとしてはエアネックス400が圧倒的にいいと思っていますが、
お客様が決めることであり、そう思っていただけるように努力を続けます。

製品のにおいレベル低減の改善活動を行っており、「What's New」でお知らせしていますが補足説明しておきます。  

1.部材のにおい取り   
 筐体、板金、樹脂材料、基板、フィルターなどにおいの発生源はたくさんあり、
 従来より、入荷した材料は空気にさらすか、ベイクアウトでにおい低減していました。
 ただ、材料メーカーの生産ロットによるバラツキや入荷時期によってにおいレベルが
 増減しているため、空気にさらす時間を増加させてきました。
 機械によるベイクアウトはにおいが機械に移ってしまい、清掃しても追い付かない
 ことも起こっており、機械によるベイクアウトは極力やらないようにしています。
 天日干しが理想ではあるのですが、日によっては花粉やPM2.5などの影響もあるので、
 空気浄化装置を同一室内で稼働させ空気による「さらし」を時間かけて行っています。  
 急速なにおい取りを行なっても後でじわっと出てくるので、時間をかけたにおい取りの方が
 結果的に反動が少なく今では時間をかける方法に比重を移しています。

2.組立工程でのにおい取り   
 部材レベルでのにおい取りが重要ですが、完全ではないので組立途中でも強制
 循環させた浄化工程をいれています。  

3.製品のにおい取り   
 完成検査(機能検査や性能検査)後にエージング室で浄化運転をしています。

4.クリーンBOXでの浄化運転(サービス)   
 化学物質過敏症などの方から要望があった場合は、サービスでクリーンBOX内で
 専用光触媒リアクターを使った浄化運転を行っています。